【使って大丈夫?】酒さのスキンケアはワセリンだけでいいの?

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【使って大丈夫?】酒さのスキンケアはワセリンだけでいいの?

酒さ化粧水

 

酒さや酒さ様皮膚炎を発症し受診すると、保湿剤としてワセリンが処方されることがあります。ワセリンならドラッグストアでも手軽に手に入りますし、なんといっても病院で処方するくらいだから安心して使えるんじゃないかと考える方もいらっしゃると思います。ただワセリンの原料は石油なのでそこに不安を感じる方も。

 

そこで調べてみると、ワセリンは確かに安全性が高く、酒さ様皮膚炎の発症直後のスキンケアにはよいのかもしれません、ですが酒さや症状が改善し始めた酒さ様皮膚炎の方のスキンケアとしては疑問点が残りました。
そこで、ワセリンの安全性や役割、ワセリンでは役割不足な点など徹底的に調べまとめててみました。

 

 

ワセリンの安全性

 

敏感になっている酒さや酒さ様皮膚炎の方の肌には、少しでも安全性が高く刺激の少ないものをつかいたいですよね。
ワセリンは

  • 皮膚や粘膜に浸透せず肌表面にとどまる
  • 人体に反応反応しない

この2点から安全といわれています。
肌に塗っても角質層や粘膜にしみこむことなく、たとえ舐めても人体に反応しないため何もおきません。そのためワセリンは、医療現場でも使われるほど。
ただワセリンにも純度があり、当然純度が低くなるほど不純物が多くなり値段も安くなってきます。ですので、肌への刺激を考えたら値段は高めでも純度が高いものの購入をお勧めします。

サンホワイト

徹底的に不純物を取り除いたもの
赤ちゃん、敏感肌のスキンケアに最適

プロペト

白色ワセリンより高度に不純物を取り除いたもの
赤ちゃんやアトピー肌の保護剤に最適

白色ワセリン

日本薬局方の基準に合格したもので最も一般的なワセリン
紫外線に浴びやすい顔や炎症に適している

黄色ワセリン 

不純物の割合が多いワセリン。
顔など敏感な部分への使用は控えた方がよい。

 

肌の保湿用としてドラックストアで手に入りやすいのは「白色ワセリン」です。値段も50gで400円~800円とお手頃価格。
サンホワイトなどはあまりドラックストアでは見かけないので、ネットでの購入が便利かもしれませんね。

 

ワセリンの副作用

 

安全といわれているワセリンでも100%安心とは言い切れません。

  • 炎症
  • 油焼け(色素沈着)

この2つの症状が起こってしまう場合があります。

 

炎症

ワセリン自体は人体に反応しないといわれていますが、ワセリンに含まれる不純物が肌が反応して炎症を起こしてしまう場合があります。

 

油焼け

ワセリンを塗った状態で長時間紫外線にあたると、色素沈着を起こすといわれています。これもワセリンに含まれる不純物が原因です。ワセリンの制度技術が低かった40年前によくおこった副作用のようですが、今でも微量ながら不純物が含まれている以上注意は必要です。

 

酒さにおけるワセリンの役割

 

ワセリンは保湿剤として使われます。保湿には以下の2つのタイプがあります。

  • 皮膚の水分を保つ
  • 水分が蒸発するのを防ぐ

 

ワセリンは、まさに「水分が蒸発するのを防ぐ」役割の保湿剤。ヒトの肌に例えると肌表面の皮脂膜の働きと同じです。

 

ワセリンの特質である「肌表面にとどまり角質層に浸透しない」ことから、酒さ様皮膚炎の発症直後のような炎症が激しく敏感になっている肌には最適です。肌に浸透しないため、刺激がないと考えられるからです。でもあくまでも、角質層の水分の現状維持にとどまり肌に潤いを与えることはできません。

 

酒さにおけるワセリンではカバーできない点

 

ワセリンはあくまでも、肌表面に油の膜を張り、これ以上角質層の水分が蒸発しないようにする保湿剤です。角質層の中に潤いを与えることはできないので、乾燥肌の改善は期待できません

 

酒さ様皮膚炎のようにステロイド剤の長期使用により発症したひどい炎症時は、外用薬などと併用することで炎症の改善はできると思います。ですが、酒さやある程度症状のおさまってきた酒さ様皮膚炎にとっては、どれだけ油分を補っても健康な肌に戻るとは考えにくいんです。

 

酒さと関係の深いバリア機能の低下

 

酒さの原因は解明されていないといわれていますが、お肌のバリア機能の低下と関係があるとも考えられています。

【バリア機能とは】
肌の水分を保ち、紫外線などの外部からの異物や刺激から肌を守る役割のこと
肌に保湿成分が十分にあり、肌表面で皮脂膜が油の膜をはり水分蒸発から守っている状態がバリア機能が正常に働いている状態です。

 

酒さの方は、この肌に潤いを与える保湿成分が不足していると考えられます。
バリア機能を担っているセラミドなどの保湿成分は加齢や過剰な洗顔など様々な理由で減少してしまいます。すると肌が刺激を受けやすくなり炎症を起こしてしまったり、水分が蒸発し乾燥肌を引き起こします。肌が乾燥すると、水分蒸発から肌を守ろうと皮脂が異常に分泌されてしまいます。皮脂の異常分泌が酒さのニキビのような発疹の原因です。

 

酒さの肌の赤みは

  • 刺激を受けた毛細血管が拡張し血液量が増えたため肌から透けてみえたもの
  • 皮脂の異常分泌を正常化させるため栄養を届けようと、その箇所に毛細血管が集中して増加したためにおこるもの

と考えられています。

 

酒さの症状を緩和させるために必要なのは「皮膚の水分を保つ保湿」と言えると思います。

 

※ひどい酒さや酒さ様皮膚炎の場合、肌が非常に敏感になっているため保湿目的の化粧水の成分に反応し炎症が悪化することがあります。そのため「保湿は厳禁」といわれることもあるようです。あくまでも肌の状態により保湿が必要な場合と使わない方がいい場合がありますで、ご心配な場合、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。

 

酒さにおススメの化粧水

 

ワセリンはあくまでも、肌の水分を蒸発させないために必要な保湿剤です。バリア機能がしっかりと働く健康な肌にもどるには、保湿成分が配合された化粧水などで角質層にしっかりと潤いを与えることが大切です。
ですが酒さを発症した敏感な肌は、やはり安全性にこだわりたいところ。そう考えると「赤ら顔専用化粧水」がおススメです。

【赤ら顔専用化粧品の特徴】

  • 保湿成分を贅沢に配合
  • 肌の赤みの原因となる毛細血管の拡張を抑える成分を配合
  • 無添加もしくはできる限り無添加

 

肌の赤みの原因となる毛細血管に働きかけたり、バリア機能のアップがはかれたりと赤ら顔に特化して開発された商品はやはりそれだけ悩みの解決率が高いんです。
酒さで悩んでいた私が実際に使ってみてよかった赤ら顔専用化粧水をランキングにしたものがありますので、もしよかったら参考にしてみでくださいね。

 

酒さ化粧水ランキング